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一首を切り裂く(072:瀬戸)

(野州)
    硝子越しに覗く立ち呑み酒場には瀬戸わんやめく禿頭並ぶ

 人間は頭が剥げて来ると、安酒場のコップ酒を飲みたくなるものです。
 「瀬戸わんやめく禿頭」と、お題「瀬戸」が必然的に導くはずの<瀬戸内海><瀬戸大橋><瀬戸物>といった常識的な言葉を用いなかったことが成功したのである。
    〔答〕 ガラス戸に覗く椀屋の剥げ頭朱塗り盃叩いて歌う  鳥羽省三 


(原田 町)
    なんとなく体に効くかと糠床に「瀬戸のあらじお」たっぷり混ぜる

 「身体に効くかと」という二句目の字余りを十分に生かした作品。
 「なんとなく」字余りにしてしまったのではない。
 原田町さんの口語短歌は完成の域に達している。
 文語表現に未練を残すこと勿れ。
     〔答〕 なんとなく文語を使うこと勿れ原田短歌は口語短歌だ  鳥羽省三


(はづき生)
    あかときに潮走りだし大瀬戸にふかきとどろき渦は生れたり

 <鳴門の渦潮>とは別に、「大瀬戸の渦潮」というのも在るのでしようか?
 堂々たる詠風、感服の至りです。
     〔答〕 春浅き瀬戸の朝空け冷ややかに真鯛の背鰭しほに濡れたり  鳥羽省三


(迦里迦)
    かなふなら音戸の瀬戸の日招きの無理強ひ真似たき 齢(よはひ)は没り日

 日本全国に散在する「日招き長者伝説」に取材した作品である。
     〔答〕 日を招く長者の果ては限り無く瀬戸に落ち行く奈落夕暮れ  鳥羽省三
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日招き

長者伝説・・というのもあるのですね。私が知っているのは、平清盛が、福原に都造営を急がせるため、その権勢力でもって沈む日までを招き返した・・というまあ、これも伝説ですが、それを使わせてもらいました。私のはアンチエイジングがテーマですけど(苦笑)

口語短歌

鳥羽様
再三ご指摘のとおり、口語と文語がごっちゃになってしまい、ご返歌のようになんとなく使ってしまっております。
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