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ブログ探訪(その3)

 「短歌人」所属の佐山みはるさんのブロク「月待ち人の窓辺」にお邪魔したら、去る二月一日の記事の末尾に、次のようなことが記されてあった。

 さて、歌会に出した私の歌は、いずれ結社誌か総合誌に出すつもりでいるので今は載せない。(歌会の段階では既発表ではないようだ)
 先日、「結社誌に発表した歌を総合誌に送るのは、ルール違反じゃないのか?」というコメントをいただいた。私の認識が甘かったようで、苦言を呈してくださった匿名希望さんには感謝もうしあげたい。できればぜひお名前を。今後はそのような不備がないように気をつけたいと思う。

 「既発表」「未発表」の問題については、昨日、私が論じた、京大短歌会のケースとは若干ニュアンスが異なるようだが、詠歌を日々楽しまれている佐山さんもまたお悩みのようだ。
 佐山さんの記事中の「(歌会の段階では既発表ではないようだ)」には、思わず微笑んでしまったが、私が旧居住地で、ある短歌会の月例歌会に出詠していた頃、その短歌会の会長さんは、よかれと思われたのか、毎月の歌会に出詠された作品をある地方紙に送付していたそうで、私の拙い作品も、私の知らない間に部数五十万部ほどの地方新聞に掲載されていたという。つまり、私の知らない間に、未発表のつもりの私の作品が既発表になっていたのだ。
 私は、それらの作品を以て新人賞レースに打って出ようなどという魂胆は持っていなかったから、格別に問題としなかったが、これが、私とは思いを異にする人の場合だったら、かなり厄介な問題になっていただろう。
 そうしたことで、私はこの問題については、いささかならず関心を持っている。
 既発表か未発表かが問題になるのは、主として、商業紙誌など主催の新人賞などに応募したり、投稿したりする場合に生じる問題であろうと思われる。
 角川短歌賞や短歌研究新人賞を初めとした、新人賞の募集要項にも「未発表の自作」などと、こと細かに書かれてあるし、地方公共団体等が主催する短歌コンクールなどの場合も同様である。
 そこで、私は一つの提言をしたいのだが、先ず、私は、「(角川)短歌賞」「短歌研究新人賞」を初めとした数十首を審査対象とするコンクールと、一首ないしは二首を審査対象とするコンクールを厳然と区別する。そして、数十首を審査対象とする短歌コンクールの募集要項からは、「未発表」という条件を除去した方がよいと思う。
 その理由は、わずか一、二首の作品を投稿させて審査し、その審査の通過作品を新聞や雑誌に掲載したり、賞品や賞金を与えるようなコンクールとは異なり、数十首単位の作品を提出させ、応募作品の個々の出来不出来は勿論、、タイトルや構成、場合によっては、作者の年齢や活動歴なども参考にして審査するようなコンクールは、応募者の現在の力量の全て、将来性までも見定めなければならないから、その応募者の力量の全てが最も反映されている作品で以て応募させるべきで、そうした場合、未発表、既発表の区別などは物の数ではないからである。
 数年前、超有名なある女流歌人の肉親が、某総合誌が主催するコンクールで受賞されたことがあったが、その際、その受賞者が在籍されている学校の教壇にも立っている某有名歌人が審査員の一席を占めていて、彼は最終審査会の席上で、その受賞者と自分との関わりの深さをしきりに説明していた。その審査員と受賞者との関わりの深さは、発表誌に掲載された受賞者の「言葉」からも伺われて、歌壇内外で、猛烈な物議を醸し出す結果となった。
 こうしたことは、公平を期すべき公的コンクールの審査のあり方として決して望ましいことではないが、俵万智以来絶えて久しいスター歌人の創出に懸命な短歌メディアとしては、ひとつのやり方ではなかったかとも思う。
 また、新人賞などに短歌結社の所属者が応募する場合、予め、結社内の実力派歌人などから添削を受けたり、選歌をしてもらったりしたうえで応募するということもよく聴く話である。
 更には、数ある短歌結社の中には、作品の未発表、既発表をめぐって、昨日の記事で私が問題視したような、奇妙奇天烈にして不恰好な取り決めをしている結社もある。
 あれやこれや考えてみると、角川短歌賞や短歌研究新人賞、または、それらと同数程度の作品を
提出させて優劣を判断する短歌コンクールの審査基準からは、「未発表」という意味のない条件は撤廃すべきであると思う。
 応募前に予め審査員や実力者歌人から添削や選歌を受けたり、なんらかの指導を受けたりした作品を以て応募する者が厳然として存在しているのに、今更、その作品が未発表か既発表かなどという些細な事を問題にしていても始まらない。
 大規模な短歌コンクールを主催する総合誌は、結社誌への発表何するものぞ、インターネットでの発表何するものぞ、との気概を持って、短歌メディアの元締めとしての貫禄を示して欲しい。
 また、願わくばもう一つ。応募作品数を、三十首や五十首などとけち臭く限定せずに、最低でも百首、出来得れば三百首から五百首、受賞作品がそのまま一冊の歌集として上梓できるような規模の短歌コンクールが、一つか二つ、この二千年にも及ぶ和歌の伝統を持った我が国にあってもよさそうなものだ。
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