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一首を切り裂く(009:ふわふわ)

(じゅじゅ。)
   マシュマロのプールにふたりダイブして 溺れてみない? ふわふわふわり
 
 皆さん「ふわふわ」苦戦中、といった中にあって、本作などは内容の軽さは別とすればまあまあの出来かと思われる。
 マッシュマロの反発力を力学的計測を試みた。
 すると、厚さ2,000㎜のマシュマロに重さ10㎏の砲丸を10㍍の高さから落下させた場合のマシュマロの反発力は「0㎜」という結果が出た。
 但し、落下させる物体はあくまでも鉄の塊である砲丸としてのこと。重さ10㎏の砲丸といったら、その直径は20㎝くらいであろうか。
 従って、仮に、本作の作者の<じゅじゅ>さんとそのパートナーとが、お手手つないで飛び込み台からマシュマロのプールにダイビングしたとしても、ある程度のバウンドが期待出来、即地獄行きという結果にはならない、ということはこの鳥羽が保証する。
 が、それはあくまでも、落下による打撲死はあり得ない、ということであって、かかる行為に及んだ場合に発生することが考えられる死亡事故としては、もう一つ、窒息死ということも考えられるので、その場合のことについては保証の限りではない。
 でも、ねえ。いくら死亡する可能性がほとんど無いからと言ったって、そんな馬鹿馬鹿しいことは止めたらどうだろうか? だって、普段からでれでれしてる奴らが、マシュマロ塗れになって、これ以上でれでれしてしまったらどうなるの? えっ、くっついちゃって、永久に離れられなくなるから、その方がいいって。
 馬鹿だなあ、マダムじゅじゅは。人間はそこまで馬鹿になれるのか? てなことを書いている私は<じゅじゅ>以下の馬鹿か?
    〔答〕 マシュマロのプールで泳いで死んだなら死因は溺死と言えるのかしら


(藻上旅人)
   めのまえのこのふわふわとしたものが君にはみえていないようだが

 何か哲学的なことでも言っているように思えるが、本当は、お題、「ふわふわ」の処置に困っての出鱈目でしょう。
 でも、その出鱈目な内容を述べるに当たっても、この作者は、漢字の使用を一首中、「君」一字に止めるなど、それなりの工夫はしているようだ。
    〔答〕 ふわふわと水面に浮かぶ藻に寄りて今し卵を産みつくる魚
 ふわふわと水面に浮きつ沈みつしながらも、藻草の茎に懸命にしがみついて子孫を残すべく、自身の卵を産み付けるのに懸命なのは、何も私の返歌に登場する「魚」だけではない。この作品の作者もまた、本作を題詠企画に投稿することに依って何かを産み付けようとしたのだろう。


(梅田啓子)
   灯りつけ報復せむと待つわれの視野にふはふは蚊の入りくる

 この人も大袈裟だ。
 たかが「蚊」が室内に入って来るぐらいで、「報復せむ」とは何事だ。
 だいたい、蚊が家に侵入するのは、家の内外が不衛生な状態になっているからだぞ。それを忘れて、かほどのことに大騒ぎするとは、呆れてものが言えぬわい。
 しかも、カッコつけて、「ふわふわ」を古典仮名遣ひで「ふはふは」などと書きくさってさ。まったく頭に来ちゃうよ。
 辞典を見たのか、古語辞典を。万が一、間違いでもすると、笑い者になるだけだよ。
    〔答〕 梅田様一筆啓白(けいびゃく)申し候(そろ) 蚊など殺すな報復已めよ 


(村本希理子)
   ケータイにピンクのファーを貼り付けてふわふわ不惑の妹を待つ

 村本さんも「ふわふわ」にはさんざん悩まされたくちに違いない。
 だから、「ふわふわ不惑」の語呂合わせを思いついた時、してやったりと、思わず手を叩いたことだろう。
 でも、その御蔭で、可愛いお妹様の年齢がばれてしまったではないか。お妹様が不惑なら、あなたは少なく見積もっても、今年四十四の厄かな?
 ざまを見ろ座間(米軍基地のある町)を。みんなばれてしまうではないか。「天網恢恢疎にして漏らさず」とはこのことだ。
    〔答〕 ふわふわの不惑も過ぎて幾年か村本希望も理性も無い子 (なんちゃって、失礼)


(詩月めぐ)
   他愛ない会話で心軽くなるふわふわふわり吾はしゃぼん玉

 この人はわりかし軽量(あくまでも体重の話)だから、それほど悩まないで、すらすらふわふわと詠んでしまったことだろう。
 でも、「ふわふわふわり吾はしゃぼん玉」などと、他愛ないことを言って、心軽くなってばかりは居られないぞ。
 「しゃぼん玉」はいつか必ず弾けるからな。
 そう、リバウンドというヤツだ。無理な減量で作り上げたスマートな身体には、必ずリバウントが来るのだ。
 「<めぐ>という名の百貫デブの女です」なんて、演歌のタイトルにもならないからな。
    〔答〕 ふわふわと吾がしゃぼん玉舞い上がりパンと弾けてそれでお仕舞い
        <めぐ>というその名の通り恵まれて今じゃ相撲の山本山だ


(都季)
   メレンゲよふわふわになれ優しくはなれないままの私の代わりに

 メレンゲなどという物は、格別に料理と呼ぶにも価しない代物だ。
 それなのになんだ、このママは。だらしないにも程があるではないか。
 メレンゲもろくろく作れないくせして、四句目に「まま」と「ママ」の掛詞を使ったりするのは生意気だぞ。
 そんな臭い手を使ったって、とうてい誤魔化し切れない話じゃないか。
 メレンゲを作るには、要するに、新鮮な卵白と、グラニュー糖と、それに塩ひとつまみもあれば十分なのだ。
 道具と言ったって、適当な大きさのボールと、泡立て器の電動式のと手動式のとが一つずつと、それにゴム箆一本あれば済む話なのだ。
 この落第ママの作ったメレンゲががつがつに固まっていて、お手製ケーキのお腹に塗れないのは、この落第ママが、いつもふわふわ遊んでばかり居るからなのだ。
 反省したまえ、反省を。
    〔答〕 お手製のメレンゲいつも硬いけどママはいつでもふわふわしたまま


(ほたる)
   ふわふわの綿毛を飛ばすくちびるはほんの一瞬無防備になる

 おやおや、<ほたる>さんが<たんぽぽ>さんになったのかな。
 あのちっちゃな唇から懸命に綿毛を飛ばしている。
 その綿毛を飛ばす時にね、ほたるさんの唇は一瞬だけ無防備状態になるんだって。男たちがほたるさんの唇を盗むのはそのタイミングなんだって。
 でも、それだって罠かも知れないよ。ほたるさんってなにげに男をだまくらかすことがあるからな。ときどき丸見えにしたりしてさ。
    〔答〕 ふわふわの綿毛を飛ばす唇はおとこを誘う紅いくちびる


(暮夜 宴)
   「金色でふわふわの巻き毛がほしい」「ライオンにでもなるつもりかい?」

 対話が三十一音の短歌になっている。意味内容は少々希薄だが、その創意と努力とは誉められるべきだろう。
 それでは、私は独り言が短歌になっているヤツ。
    〔答〕 「金色でふわふわのまわしが欲しい。雷の児に穿かせるためさ。」 


(五十嵐きよみ)
   シャンプーを「ふわふわ」と呼び母親の指の動きに髪をゆだねた

 五十嵐さん、知ってか?知らないでか?あんたも一歩間違えば危なくなることを平気で言う。
    〔答〕 シャンプーを「ふわふわ」と呼ぶおみなごの指の動きに全て委ねた
 と、してみたらどうだ。
 これは、五十嵐さんのカマトト的な誘導尋問に引っかかって、作中の<わたし>が、思わず漏らしてしまった失言であって、その「文責」は私・鳥羽省三が負うものではない。


(星野ぐりこ)
   タンポポの綿毛で作るふわふわなアフロヘアーのカツラが欲しい

 「お題<001:笑>でいきなし、あの爆弾告白をした<星野ぐりこ>さんが、なんでまた『アフロヘアーのカツラが欲しい 』なんて言うのかな。」
 「本当は彼女、生まれつきの接げ頭なんだって。だけど、いくらなんでも、彼女にだって見栄というものがあるから、ただの鬘が欲しいなんて、ストレートなことは言えないからさ。」
                    (冗談、冗談、今のセリフは冗談でした。ぐりこさん怒らないでね。)
    〔答〕 ふわふわのアフロヘァーのカツラつけ ひとに言えない悩み誤魔化す


(かりやす)
   律儀にも口にすべきかためらひぬ「ふはふはオムレツ」とふメニュー名

 メニューには確かに、「ふはふはオムレツ」とあったのですか。もしかしたら「ふわふわオムレツ」ではなかったのではないでしょうか?
 どちらにしても、口にすべからざる程の硬さのオムレツでは無いと思われますが。
 えっ、私が今、何か間違ったことを口にしましたか?
    〔答〕 口にすべき硬さならねば「ふはふはのオムレツ召せ」とメニューに書きぬ


(水口涼子)
   てのひらを春の意志もて押し返す梅の根元の苔のふわふわ

 作中の<わたし=作者?>の、あの恐ろしい腕力にさえ抵抗し得る超偉大な苔の力。
 コケ(愚者)の一念とて侮る勿れ。
 人間の為す業は、自然の為す業に到底敵わないと知るべし。
    〔答〕 押し返すコケの一念恐るべき 梅の根方の苔の一念


(はしぼそがらす)
   たんぽぽの綿毛ふわふわ飛んでこい我が闘病の六階北まで

 もう直ぐ春です。梅も水仙も咲きました。タンポポのふわふわ綿毛ももうじき飛ぶことでしょう。お身体大切に。
    〔答〕 たんぽぽの綿毛真っ直ぐ飛んで行け汝が闘病の六階北まで


(月下燕)
   いやそんないったいどっちと言われてもふわふわらいどう付和雷同

 四字熟語の「付和雷同」と「ふわふわ」の「ふわ」とが繋がることを発見した時、君の勝利は確定的になった。
 それでは私も。
    〔答〕 ふわふわと亭主夜遊び妻浮気ふわふわかてい家庭不和
 私の作歌力もまんざら棄てたもんでもないでしょう。


(原田 町)
    ふわふわに煮えしそのとき食べたしと思えど半ぺんすぐに萎みぬ

 分かりますその気持ち、解ります私にも。
    〔答〕 ふわふわに萎えたその時食べたしと思わず半べそいつも萎えてる
 となったら、なにがなんだか解らないだろうが、わかる人には分かる。


(髭彦)
   ふはふはのマシュマロ食みてひとときの至福に酔ひき幼き吾は

 髭彦さんは「ふわふわ」ではなく「ふはふは」組でしたね。私も本当は同じ組に入らなければならないのですが、その時、その時で、現代仮名と古典仮名とを使い分けております。
    〔答〕 ふはふはのひげの髭彦うはうはと笑ふ姿が彷彿として
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